エスプレッソ用のペーパーフィルターは、タンピングした粉の上にも、バスケットの底にも置けます。ただし、2つの置き方は役割が異なります。上に置くフィルターは粉とシャワースクリーンの間の仕切りになり、下に置くフィルターはコーヒーがバスケットから流れ出る部分へ影響します。
味の変化を期待する前に、まず適合を確認しましょう。フィルターは折れたり側面へ乗り上げたりせず、平らに収まる必要があります。上用の58mmフィルターが、同じ58mm表記のバスケット底面にも合うとは限りません。
結論:対応するバスケットに十分なヘッドスペースがあり、シャワースクリーンへの粉の付着を減らしたいなら上置きから試します。下置きは、底面に正しい大きさのフィルターが平らに収まり、再調整する準備がある場合だけ試してください。
上置きと下置きの違い
| 確認項目 | パックの上 | パックの下 |
|---|---|---|
| 置く場所 | タンピングした粉の上 | バスケット底面と粉の間 |
| 主な役割 | 粉とシャワースクリーンの直接接触を減らす | パック出口へ層を追加し、流れに影響する場合がある |
| 適合確認 | 上部の内径とヘッドスペース | 穴のある底面の実寸と形状 |
| 使わない条件 | ハンドルが締めにくい、紙がしわになる | 紙が側面へ乗り上げる、底面に合わない |
上に置くフィルターの役割
粉を均してタンピングした後、清潔なフィルターを1枚平らに置きます。Yozcoffeeの58mmエスプレッソ用ペーパーフィルターは、この上置きを想定した200枚入りの使い切りタイプです。58mmは紙自体の直径であり、すべての58mm表記のバスケットへの適合を保証するものではありません。
上置きは、抽出後にシャワースクリーンへ付着する粉を減らし、後片付けをしやすくします。ただし、グループヘッドの定期清掃、均一なディストリビューション、水平なタンピングの代わりにはなりません。ポルタフィルターが普段より締めにくい場合は、無理に装着せず、粉量、フィルター径、空間を確認してください。
1.2mm厚のステンレス製パックスクリーンは、紙より厚く繰り返し使える別の道具です。こちらもヘッドスペースの確認が必要です。詳しくはパックスクリーンのサイズ選びをご覧ください。
下に置く場合は底面を測る
下置きでは、乾いた空のバスケットへ紙を置きます。穴のある底面を覆い、側面へ反り上がらないことが条件です。テーパー形状のバスケットは、上部より底面が狭くなっています。大きな上置き用フィルターを安易に切ると、繊維や不均一な縁が残るため避けてください。
下置きは抵抗やショット速度を変えることがあります。流れが速くなった場合は、まず味を確認し、同じ条件でもう一度抽出します。その後に挽き目だけを少し調整してください。粉量、挽き目、抽出量を同時に変えると比較できません。
抽出前の5項目チェック
- バスケットを特定:型番、推奨粉量、ストレート/テーパー形状を確認します。詳しくは18gと20gバスケットの比較をご覧ください。
- 置く位置を測る:上置きは粉面付近の内径、下置きは平らな底面の直径を測ります。
- 空の状態で確認:しわ、浮き、折れがなく平らに置けることを確認します。
- 粉を入れて確認:上置きではいつもの粉量を使い、普段どおり装着できない場合は中止します。
- 1枚につき1回:抽出後は捨ててください。濡れた紙の再利用は想定されていません。
比較しやすい3ショットテスト
- 1杯目:紙なしで、いつもの粉量、挽き目、抽出量を記録します。
- 2杯目:適合する紙を上に1枚置き、ほかの条件は変えません。
- 3杯目:同じ条件でもう一度抽出します。変化が再現した場合だけ、次の1杯で挽き目を調整します。
下置きは別のテストとして行い、上置きとの比較に混ぜないでください。0.1g単位のタイマー付きスケールがあると、粉量と抽出量を記録しやすくなります。
トラブルシューティング
| 症状 | 最初に確認 | 対応 |
|---|---|---|
| 上の紙にしわが寄る | 紙の直径、粉面の傾き | 適正サイズを使い、大きな紙を押し込まない |
| ハンドルが締めにくい | 粉量とヘッドスペース | 紙を外して空間を再確認する |
| 下の紙が折れる | バスケット底面の直径 | 使用を中止し、底面用の適合サイズを選ぶ |
| 急に流れが速くなった | 置き方と抽出量 | 同条件でもう一度確認し、その後に挽き目だけ調整する |
使わないほうがよい場合
現在の抽出が安定していて、紙を追加する利点がないなら無理に使う必要はありません。ヘッドスペースが少ない場合は上置き、底面に合うサイズが確認できない場合は下置きを避けてください。紙は、不適合なバスケット、傾いたタンピング、不十分な粉の分布を解決する道具ではありません。噴き出しや流れの偏りがある場合は、先にチャネリングの確認項目を見直しましょう。